バイリンガルになりたいアナタへ!!!!!  田中都紀代 [バイリンガル]

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バイリンガルになりたいアナタへ!!!!!  

田中都紀代

私は40年近く大学で語学教育に携わったものです。 そこで、実際に自分の子供を家庭の中で、英語と日本語のバイリンガルだけでなく、スペイン語、ドイツ語のバイリンガルに育てた「バイリンガル教育 マニュアル」を書いてみました 。 これは、誰でも子供を家庭でバイリンガルにできる方法を、日常の体験から具体例を山盛りにして、詳しく、やさしく書かれてあります。 また、この子供は、現在、医学部在学、来年はアメリカ、ヒューストン病院研修予定で、家庭でのバイリンガル教育も、世界に通じるものである事を示す一例になっているようです。


バイリンガルになりたい!我が子をバイリンガルにしたい!
でも、英会話教室でバイリンガルになれた話は聞きません。
それは本物のバイリンガル教育を教える側が体験していないからです。
そこで長年大学で語学教育にたずさわってきた私の、我が子をバイリンガルにした実践、実話を皆様に紹介し、お役に立てていただきたいと、このブログをはじめました。

バイリンガルの第一歩は生活の場から!です。

成功秘話をお届けします。

どうか、読んでいただきたく思います。
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国際児のバイリンガル― メキシコ編 ―
国際児のバックグラウンド--- その1――田中都紀代

 私のごく身近に、M子という13歳になるマルチリンガルのガキがいる。
実を言うと、このM子は私が腹を痛めた子供である。腹を痛めた理由は、出産が泣く子も黙る帝王切開であったからで、普通のお産なら腹は痛まず、別の場所が痛むのではないかと勘ぐるのは、私が普通出産の素人だからであろう。

私のメキシコ人担当医は、帝王切開の「横切り」の名手とかで、「横切り」の利点を従来式「縦切り」と比較して説明してくれた。まず、「横切り」は日本伝統文化「ハラキリ」と同じようなもので日本人に馴染みやすい。(バカ!殺す気か!)

 次に、名手の威信をかけて、ヘソのかなり下を小さく切るので、ビキニを着ても全く目立たない。   
(おちょくるな!ビキニが着れない体型と知ったうえでの発言か!?)

以上の説明を受け、根が素直な私は「横切り」に同意した。
                   ―― その2に 続くーー

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http://www.pasela.mexicokanko.co.jp/bilingual.htm,
http://www.mexicokanko.com.mx/Jp/tk/libro.html


―― その2ーー田中都紀代

 後悔は「ハラキリ」の麻酔が切れた後にやってきた。腹痛のあまりトイレにも立てず、死ぬかと思う痛みの中で、「ハラキリ」の死亡原因を理解するに至った。「ハラキリ」とは麻酔なしでするものらしいので、死因は腹痛と想像される。だから「ハラキリ」を2度もする人物はいなかったのではないか。この貴重な結果を生かすべく、私の方も、2度とお産はしないことした。かくして、M子は、「横切り」の一人っ子になったのであった。 
           
ひと言お断りしておくが、「横切り」をすると、マルチリンガルの子供が生まれるという訳ではない。M子がマルチリンガルになったのは、両親が引き起こした偶然とその後のアフターケアによる産物、残物である。

 バイリンガル、マルチリンガルと横文字カタカナで言うと、何とも快く響くが、これを日本語漢語で書くと、二言語併用者、多言語使用者となり、麻薬併用者、薬物常用者と見分けがつかなくなる危険がともなう。横文字でウエイター、ウエイトレスはスマートに聞こえるが、日本語にして給仕、女給と呼んだら、張り倒されることだろう。スチュワーデスを辞典でひくと、旅客機女給とあったが、求人広告に「旅客機女給募集」と出して、若き女性が応募するかどうか疑問である。

 どうせ中身が同じなら、M子について語るには、薬物常用者と混同されやすい多言語使用者より、マルチリンガルにすることに私の心は決まったのであった。

ことの始まりは、マルチリンガル製造元の母親が、もう一方の協力者であるメキシコ人の父親と国際結婚したことにある。結婚しなくても子供ぐらい生まれることは、この年になれば私だって知っているし、ノルウェーでは結婚外の子供が全体の40%で、日本のように「私生児」を特別名称で呼ぶ意味が消えるほど多いことも知っている。「私生児」がノルウェーでどんどん増えると、そのうち「結婚子」という名称ができて、特別扱いされる時代がくるかもしれない。少子化で国家滅亡の危機と騒ぐ一方で、私生児がいじめをおこたらない国、と、子供は国の宝、生まれた子供は社会をあげて大切に育ててしまうのと、どちらが賢いのか。

ノルウェーに日本式にいう私生児が半数近いのは、よほど社会が気持良く受け入れている証拠、というより全然平気、ただ普通のことになっているからだろう。どおりで、ノルウェーからは少子化国亡論は届いてこないわけである。
 ―― その3に 続くーー




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